けっして親や友達や恋人(いないけど)には見られたくないブログ(略称)

(日々の体験やその中から感じたことを文章にして、面白おかしくみなさんに読んでもらいたいという崇高な精神で始めたわけでは決してなく、ただ単にいつか周り回ってお金にならないかなぁというよこしまな気持ち100%で始めた)けっして親や友達や恋人(いないけど)には見られたくないブログ(正称)

文化について書こうと思って書いていたら、いつの間にか将来の夢について書いてしまった

高校生の頃、どっかからの家に帰るの車のなかで、母親に、「(大学では)どんなことやりたいの?」と聞かれ、「文化を学びたいな〜」となんとなく思っていたことを言った気がします。でも、母親から、「文化を学びたいって具体的にいったい何を学びたいの?」と、母親にそんな気はないにせよ、(今考えれば完全に会社の上司並みに)詰められた時に、僕は案の定、しっかり詰まってしまいました。なんとなく、自分が興味があるぼんやりとしたものを表現するために、自分が知っている言葉の中で、もっとも似通った気がするものを思い浮かべると、それは文化という言葉でしたが、自分でも文化を学びたいということがどういうことなのか、うまくこれだ、と言うことは出来ませんでしたし、それに近しい大学の学部も見つけることは出来ませんでした。

 

しかし、その想いは今になっても、自分の中に残っています。単に消化できていない想いとして残っているのか、自分が求める本質的なものとして残っているのか、今の自分には分かりませんが、それでも確かに残っています。

 

母親からの1on1の詰め問答にあった頃より、時は10年ほど経ち、27歳になった今では、当時より、文化というものを自分なりに表現することが出来ます。今の僕が考える文化とは、「あたりまえ」のことです。辞書的な意味では、文化とは複数の人間からなる集合体のうちに共有されている何某という感じで、複数の人間に共有されていることを前提とするのでしょうが、そこまで考えてません。僕は、色々な「あたりまえ」に大変に興味があります。つまり、色々な世界に興味があります。それは単に世界に対する好奇心からきているものでしょう。

 

世界のあたりまえの中には素晴らしいものがあります。イギリスにいた時に、オートバックスだか、ミルウォーキーバックス(NBAチームです)だか、いや違う違う、あれは、そうだ!、スターバックスの店から外に出ようとした時に、20歳前後の美少年3人組が、僕のために外からドアを開けてくれて、なんとも忘れられないぐらい美しい笑顔で、まるで天使のように優しく微笑んでくれて、僕を先に通してくれました。僕が女の子だったら、その瞬間、その3人全員に同時に恋してたくらいに素敵な瞬間で、というか彼らのような天使に恋できるなら逆に僕が女の子になってやってもいいなと思えるぐらいに、(まあイケメン補正もかかっているのでしょうが)、めちゃくちゃ感動的というか、感嘆としてしまったというか、感傷にふけったというか、感銘を受けたと言うか、感化されたというか、カンニング竹山というか、そんなシーンでした。そのことについて、わざわざスペインから僕のいるオックスフォードまで訪ねてきてくれた中学生時代の友人に話したところ、彼も同じような体験をイギリスでしたらしく、「かなわねぇなって思った」と言っていましたが、まさに彼の言葉通り、あんなイケメンにあんな紳士的な振る舞いを、別に可愛いブロンドの女の子でもない、ただのちょっと顔の濃いタイ人風の日本人の男子大学生にしてくれる彼らになんて、到底かなわないなって思いました。

 

それは僕がもっともイギリス文化を感じた瞬間でした。そこで初めて、イギリスが紳士の国であると言われる所以を知りました。彼らの中に根付く、Be gentlemanという文化は、僕たちの国のあたりまえには存在しないものです。

 

ちょっとしたきっかけで訪れたオランダではまた違った、素敵な文化に遭遇しました。オランダに行く前の僕のオランダのイメージは、南アフリカワールドカップのサッカーオランダ代表に、ハゲッベンやハゲナイデルやハゲティンガなど、ハゲの選手が多かったこともあり、ハゲの国という程度でした。しかし実際に、僕が、短期間ですが泊めてもらったオランダ人の友人の家族の家庭では、日曜日は別々に暮らしている息子たちも教会に集まり、家族と会い、その日の昼は家族で昼食をとり、平日の夜には週2回ほど、家族でダンスを踊りに、ダンスクラブにいき、そこで地元の幼なじみや近所の友人たちとの交流を楽しむという、家族、友人含めて、非常に人と人の結びつきが深い文化でした。それは本当に素敵な文化だなぁと僕の目にうつりました。そして案外ハゲはあまりいませんでした。

 

世界のいろいろな素晴らしいあたりまえを知ること以上に素晴らしいことは、この世にはないように、僕には思えます。しかし、それはきっと自分が気が付けていない、もしくは感じられないだけで、必ずこの日本にもあるものです。僕たちの文化には、紳士たれ、という文化も、人との親密な結びつきという文化もありませんが、きっと律儀さとか、丁寧さとか、そういった僕たちのあたりまえの素晴らしさがあるのだと思います。それは人の利点によく似ている気がします。ある人にとってはあたりまえのことでも、他の人にとっては素晴らしい面にうつることがよくあります。人には必ず長所がひとつ以上あると、昔から母親が繰り返し言っていましたが、それと同じように、素晴らしいあたりまえが、少なくとも、文化と呼ばれるものの数だけ、この世界にはあります。

 

僕は世界中の素晴らしいあたりまえを知りたい。

 

世界の素晴らしさを知りたい。それを知った瞬間の感動は、決して一瞬のものではなく、永続的に自分の中に残る感動になるのです。僕は、そういったことをこれからもたくさん経験したい。そして、そういった自分の世界が広がるような素晴らしい経験を、他の人たちにもさせてあげられるような、何かを、創りたいのです。

 

以上、文化について語っていたら、いつの間にか、将来の夢について語っていたという、なんとも脈絡がない、語り書きになって候で、したっ!

 

 

 

それではみなさん、おやすみなさい。